あらすじ
小学6年生の見晴は両親の離婚に伴い、2学期から母方の実家のある長崎県南高来郡加津佐町に引っ越すことになっていた。夏休みのある日、見晴は近所の鉄塔に「武蔵野線 71」と表記されていることに気付き、小学4年生の暁と共に1号鉄塔を目指す冒険に出る。
解説
小学校最後の夏休み、送電線の鉄塔に発見したプレートの番号をたどる冒険に出かけた少年の成長を描いたノスタルジックなドラマ。監督は「東京の休日(1991)」の長尾直樹。第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した銀林みのるの同名小説を、長尾自身が脚色。撮影監督を「香港大夜総会 タッチ&マギー」の渡部眞が担当している。スーパー16ミリからのブローアップ。
感想
毎年、夏になると観たくなる作品です。
昔からインドア派だったので冒険などしたことありませんが、どこか懐かしさを感じます。
データ
- 原題:鉄塔 武蔵野線
- 公開年:1997年
- 上映時間:115分
- ジャンル:ドラマ
- 監督:長尾直樹
- 脚本:長尾直樹
- 原作:銀林みのる
出演者
- 環見晴:伊藤淳史
- 磨珠枝暁:内山眞人
- 環晴男:菅原大吉
- 環真名子:麻生祐未
- 暁のママ:近内仁子
- 晴男の兄:小野田英一
- 鉄塔巡視員:田口トモロヲ
- 変電所作業員:塩野谷正幸
- トガさん:梅垣義明
評価
ある夏の日、両親の離婚で引越しすることになった小学6年の少年・見春(伊藤敦史)は、東京都保谷市と埼玉県日高市を結ぶ送電線、通称“武蔵野線”が一体どこまで続いているのかを知りたくなり、2歳年下のアキラを連れて送電線を1号線までたどる旅に出た…。
第1回PFFの入賞者でもある長尾直樹監督が、日本ファンタジー・ノベル大賞を受賞した銀村のぼるの小説を映画化したキッズ・ムービーの秀作。淡々としながらも叙情的かつノスタルジックな演出が大いに功を奏し、子ども時代はすべてが冒険であったという、大人になると忘れてしまうことまで思い出させてくれる佳作である。現在TV版『電車男』などでも活躍中の伊藤敦史が子役時代に主演した作品ということでも、今では価値ある作品だ。
第1回PFFの入賞者でもある長尾直樹監督が、日本ファンタジー・ノベル大賞を受賞した銀村のぼるの小説を映画化したキッズ・ムービーの秀作。淡々としながらも叙情的かつノスタルジックな演出が大いに功を奏し、子ども時代はすべてが冒険であったという、大人になると忘れてしまうことまで思い出させてくれる佳作である。現在TV版『電車男』などでも活躍中の伊藤敦史が子役時代に主演した作品ということでも、今では価値ある作品だ。